国内シェア７割超
「ステンレス製管継ぎ手」を世界へ

　病院や空港、図書館などの施設で使われる給排水用の配管設備。創業６１年の「オーエヌ工業」は、配管をつなぐ継ぎ手やバルブなどのステンレス製品専門メーカーだ。中でもステンレス製メカニカル管継ぎ手「ナイスジョイントＸ」は、７割を超える国内シェアを確立している。「継ぎ手は目立たない製品ですが、水のライフラインを陰で支える存在です」と話すのは入社１１年目の影山広樹さん（２８）。高校時代は情報処理、ビジネス文書、簿記など四つの検定で１級を取得した努力家で、得意のパソコン技術を生かし、世界に通用する地元企業で働きたいと入社を決めた。

入社後１０年間は、国内各地から製造部品を調達する購買課に所属。約２千点ある部品を確実に仕入れ、納期管理や、管理方法の改善を担当してきた。今年４月に貿易課に異動し、現在は輸入業務に取り組んでいる。「海外取引の通関書類は種類が非常に多いので、先輩に教わりながら作成しています」。今後は顧客へのＰＲや交渉のため、海外出張の機会もあるそうだ。「当社の継ぎ手の素晴らしさを知ってもらえるように、世界のユーザーと製造現場との架け橋になれれば」と、意欲的に語ってくれた。

生産本部 貿易課
班長

影山 広樹さん