“みまさか”ではたらく人物図鑑

株式会社ワードシステム システム開発部
青木 優志 さん
2000年津山市生まれ。津山工業高等専門学校総合理工学科(5年制)に入学、その後専攻科(2年制)に進み、2023年に卒業。同年ワードシステムに入社。
ITとシステムの力で顧客の課題を解決
岡山県内外の企業や行政機関などのシステム開発を手掛ける「ワードシステム」(津山市鍛治町)。専門知識と高いシステム構築力で顧客の課題解決や生産性向上に貢献している。残業時間の削減や福利厚生の充実など、社員が働きやすい環境づくりにも力を入れる。青木優志さんが担当するのは、企業活動や行政サービスに欠かせないシステムの運用・保守。不具合への対応や、新機能追加のためのプログラム作成などを任されている。ITは今や事業運営に欠かせないインフラとなっているだけに、肩にかかる責任は大きいが「仕事の目標が明確なだけに達成感を得やすく、問題を解決したときはすがすがしさを感じる」と自身のミッションに誇りを持っている。仕事で的確なアドバイスをくれる先輩の背中を追い、自身も後輩らに頼られるシステムエンジニアを目指している。

津山市で生まれ育ち、津山工業高等専門学校で情報システムについて学んだ。親のお下がりのパソコンに触れて興味を持ったのと、ITは近い将来さらに必要とされるだろうと考えたことが、進路決定に影響したという。「卒業後、同級生の多くが地元を離れましたが、自分は住み心地の良い津山に愛着を持っているので、ここに残って働こうと決めていました」と青木さん。学んだ知識を生かせる地元企業を探す中で、システム開発のワードシステムの存在を知った。残業時間を月平均12時間に抑えるなど、社員の働き方に配慮した経営方針にひかれ、入社を決めた。
青木さんが担当するのは、企業活動や行政サービスに欠かせないシステムの運用・保守。不具合が発生したらその都度直すほか、顧客の要望に応じて新しい機能を追加するためのプログラムを作る。「ITの力で顧客の課題解決を図る」という明確な目的があるため、達成感を得やすい業務だと言う。「プログラミングで問題を解決したときは、複雑なパズルを解いたときのようなすがすがしさがあります。自分が修正した機能が安定して稼働しているのを見ると、誇らしく感じますね」と笑顔を見せる。
システム改修で最も気をつけているのは、「デグレ」を防ぐこと。「低下させる」という意味の英語に由来する言葉で、ソフトウェアの一部に変更をかけた際、意図せずに他の部分に影響を及ぼしてしまうトラブルのことだ。システムが正常に動かなくなり、最悪の場合顧客の事業に深刻な影響を及ぼす可能性がある。青木さんは納期までの限られた時間で十分にテストやチェックを行うことを心掛け、そして自分のプログラミングに自信を持つことを意識している。一度デグレを発生させてしまったことがあり、迅速な復旧で大事には至らなかったものの、品質に対する思いや責任はさらに強くなったという。
住み慣れた津山で実家暮らしをする青木さん。プライベートはインドア派で、自宅でゲームを楽しむほか、AI(人工知能)など仕事に関係する最先端の技術にも触れるよう意識している。会社では社員たちによる部活動や親睦イベントが盛ん。“牛肉の聖地”と呼ばれる土地柄らしく、バーベキューでおいしい肉を味わうことが楽しみだという。今後は基本情報技術者試験などにも挑戦し、業務に役立つ幅広い知識を身に付けたいと意欲を見せる。「仕事で分からないことがあるとき、先輩たちに相談をすると解決のヒントになる的確なアドバイスをもらうことができる。自分も先輩たちのような、後輩に頼られるシステムエンジニアを目指したいですね」
会社概要/1998年に北九州市で創業。2003年に津山支店を開設し、15年に同支店を本社に改組した。地方自治体のシステム開発を得意とするほか、図書館やゴルフ場向けのシステムも開発。経済産業省の健康経営優良法人に5回認定されるなど、働きやすい職場環境づくりにも取り組む。〒708-0077 津山市鍛治町37 TEL0868-23-1820
