“みまさか”ではたらく人物図鑑

2024
菊畑 元希さん

株式会社つるや 株式会社つるや

菊畑 元希 さん

1992年津山市生まれ。2010年美作高校を卒業後、岡山理科大学に入学。大阪で職に就いたのち帰郷し、12年よりパートとして入社し、13年より正社員。

食卓においしさと 彩りを届けて

「食に携わる仕事がしたい」と考えていた菊畑さん。2012年に入社し、おかずを詰める盛り付け(組立)を担当する1課に配属された。5年前からはチームのリーダーとして、スタッフにスムーズな作業の手順を伝えたり、ライン全体に目を配ったりと、完成した弁当を配送担当に受け渡すまでの流れを管理している。ベルトコンベアで運ばれてくるのは、各店舗で販売するお弁当のほか、おせち料理や会席膳、オードブル、四季の弁当などほぼ全般。多彩な商品の中から手に取ってもらうには、盛り付けの美しさも大きな決め手となるため、向きや詰め方を厳しくチェックするそうだ。「『つるやさんのお弁当がおいしかった』と言ってもらえるのが一番うれしい瞬間です。皆さんの食卓を彩り豊かにして、笑顔になってもらえれば」と爽やかな笑顔で話す。

津山市で生まれ育ち、地元の高校を卒業後は岡山市内の大学へ進学。下宿生活で自炊を始めてから、料理が楽しくなり、いろいろなおかずを作ることにはまった。その後大阪で就職したものの、「地元に戻って食に関わる仕事がしたい」と求人募集を探していたところ、津山市で50年近い歴史があり、弁当店としてもなじみのあった「つるや」を見つけた。すぐに応募し、まずはパート社員として1年間勤務し、2013年に正社員となった。現在は、弁当の容器にご飯やおかずなどを完成図通りに盛り込む「組立」を担当する1課に所属している。

 

菊畑さんはおかずを容器に盛り込むラインで、おかずの抜けや、ふぞろいな盛り付けがされていないかをチェックするほか、弁当の計量や検品をし、完成させて配送担当に受け渡す仕事に就いている。課のリーダーを務める5年前からは、約15人のメンバー1人1人のスピードを合わせたり、見映え良くおいしそうに盛り付けられるコツを伝えたり、ライン全体をコントロールする業務も任されている。製造作業は深夜に行うため、就業時間は夜0時から朝9時までの夜勤だが、毎週連休が取得できるのも気に入っているポイントだ。自宅でも母や祖母のために料理を作るという家族思いの菊畑さん。「オフの人の少ない時間帯に温泉に行ったり遊びに出かけたりできるので、自分には合っているみたいです」と、ワークライフバランスを取りながら楽しんでいる。

2月の節分前や、春と秋の行楽シーズン、そして年末は繁忙期で、菊畑さんにとっても気が張る時期だが、「社内の雰囲気が和気あいあいとしているので、忙しい時期でもみんなで協力して楽しく仕事ができている」と、課内のチームワークで乗り切れているそうだ。また、 「つるやのお弁当がおいしかった」と直接声を聞けたときは、一員であることに誇りを感じている。

昨年6月に発売した自信作の「ほっくほくコロッケ」をみんなに食べてもらうことが自分なりのミッション。「つるや」の各店舗に並ぶ一部のお弁当にも小さいサイズのものが入っているそう。「津山は自然が豊かでとても暮らしやすく、おいしい食材もたくさんあります。『つるや』のお弁当を多くの人に食べてもらって、津山とともにPRしていきたい」と語ってくれた。

会社概要/津山市を中心とする岡山県北エリアで、弁当や総菜、イートイン店14店舗を直営する。子どもから大人まで親しまれてきたボリュームたっぷりで手頃な価格の弁当を中心に、2020年より岡山木村屋グループの一員として、「おかやまキムラヤ」のパン全商品を販売し、さらに幅広いファン層をつかんでいる。〒708-1224 津山市上村80 TEL0868-29-2722

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