“みまさか”ではたらく人物図鑑
株式会社ワードシステム システム開発部
加藤 輝士 さん
2000年津山市生まれ。津山工業高校を経て、22年岡山情報ビジネス学院情報スペシャリスト学科を卒業、同年ワードシステムに入社。
行政システムの改修で社会インフラに貢献
「試行錯誤を繰り返し、思った通りにプログラムが動いたときの達成感が魅力」とやりがいを語る加藤さん。高校でプログラミングの魅力に引き込まれ、専門学校でITスキルを磨いた。入社後1年目から岡山県外行政機関のシステム改修に従事。業務はプログラミングの他、ユーザー向けの仕様書の修正など多岐にわたる。毎週のように現地に赴くなど慌ただしい日々だが、持ち前の向上心から初めて触れるプログラミング言語の習得にも余念がない。行政システムがなければ税の徴収や福祉サービスの提供に支障をきたすだけに、社会的責任の大きい仕事であることを実感。「仕事ではチーム内でコミュニケーションを積極的に取るようにしている。覚えることはまだまだ多いが、早く一人前になり、先輩たちのように同僚や後輩から頼られるような人材になりたい」
津山市で生まれ育ち、幼い頃からものづくりが好きだったことから工業高校の機械科に入学。旋盤、溶接といったものづくりの基礎技術を学ぶ一方、パソコンの授業を通じてプログラミングの魅力に引き込まれた。「試行錯誤をしながら自分で考えてプログラムを組み、思い通りに動かせたときの達成感は何物にも代えがたいですね」と加藤さん。高校卒業後は岡山市の専門学校に進学。3年間の課程で習得したITの技術を仕事に生かしたいと考え、システム開発のワードシステムに入社した。社員の健康増進や育児と仕事の両立支援など、働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる点が決め手になったという。
とりわけ、地方自治体が抱えるIT課題の解決を強みとする同社。加藤さんは入社後、自治体のパソコンに必要なソフトをインストールし、使用できるようにセットアップする業務に従事した。1年目が終わろうとする頃、県外の行政機関のシステムを改修するチームに加わり、現在に至るまでプログラミングやユーザー向けの仕様書の修正などに携わっている。「毎週のように津山と現地を行き来し、ホテル生活が長く続くこともあり大変でした。それでも、仕事そのものは面白く、やりがいを感じていますね」と前向きだ。
「Java(ジャバ)」「C(シー)#(シャープ)」といったオープン系と呼ばれるプログラミング言語が主流となる中、現在の仕事では「COBOL(コボル)」と呼ばれる60年以上前に生まれた言語を扱う必要がある。加藤さんにとって初めて触れる言語で戸惑うこともあったが、持ち前の向学心で仕事をしながら少しずつ習得していった。分からない点はすぐに上司に相談。言われたことをそのまま実行するのではなく、自分なりにかみ砕いて理解し、課題解決に当たっている。「チームでの仕事なので、コミュニケーションは積極的に取るようにしています」とのこと。税の徴収や福祉サービスに欠かすことのできない行政システム。その一部を支えることで、社会に貢献していることを確かに感じている。
就職を機に、家族の元を離れて暮らすことになった。一人の時間を生かして始めたのは、お菓子作りだ。仕事が休みの日には、プリンやチーズケーキなどの調理に没頭。職場の互助会が主催したバーベキューで社員たちに振る舞ったところ、おいしいと好評だったという。「お客さまの期待に応えるために、まだまだ覚えることが山のようにあります」と語る加藤さん。「忙しくても自分の時間を割いて指導してくれる先輩たちのように、自分も同僚や後輩たちから頼られる人材になりたい。チャンスがあれば、新しいプロジェクトにも挑戦していきたいですね」と将来を見据える。
会社概要/1998年に北九州市で創業。2003年に津山支店を開設し、15年に同支店を本社に改組した。地方自治体のシステム開発を得意とするほか、図書館やゴルフ場向けのシステムも開発。経済産業省の健康経営優良法人に5回認定されるなど、働きやすい職場環境づくりにも取り組む。〒708-0077 津山市鍛治町37 TEL0868-23-1820